
ペパーミント

学名
Mentha × piperita
ペパーミントの歴史
ペパーミントは18世紀のイギリスで、ウォーターミントとスペアミントが自然交雑して生まれたとされています。その後、すぐに薬効と清涼感が注目され、ヨーロッパ全土で栽培が広まりました。
古代ギリシャではミント類は「歓待の象徴」として食卓に添えられ、ローマ時代には宴会の部屋にミントを散らして空気を清めたと伝えられています。中世ヨーロッパの修道院の薬草園でも大切に育てられ、頭痛や消化不良、口臭予防に用いられてきました。
ペパーミントのストーリー
- ギリシャ神話:ミントは冥界の神ハーデスに愛された妖精「メンタ」が女神ペルセポネの嫉妬により変えられた植物とも言われています。
- 中世の薬草書:当時のハーバリストは「ペパーミントは心を清らかにし、頭をすっきりさせる」と記しています。
- 日本への伝来:日本では江戸時代に西洋から伝わり、「薄荷(はっか)」として栽培が広がりました。北海道は世界的にも有名なハッカの産地となり、輸出品としても活躍しました。
ペパーミントの利用法
- ハーブティー:爽やかな香りと涼やかな飲み口は、食後の消化を助け、気分をすっきりさせます。冷やしてアイスティーにしても格別。
- 芳香蒸留水(フローラルウォーター):蒸留で得られる香りの水は、精油よりも穏やかで日常使いに向いています。
- 料理:サラダやデザート、モロッコのミントティーなど、世界各地で愛される万能ハーブ。
ペパーミントの効能
- ハーブティー
- 消化促進:食べ過ぎ・胃の重さを和らげる
- リフレッシュ:頭をすっきりさせ集中力を高める
- 体をクールダウン:夏にぴったりの清涼感
- 芳香蒸留水
- スキンケア:肌を引き締め、日焼け後のクールダウンに
- ボディケア:フットスプレーやリフレッシュミストに
- 空間浄化:ルームスプレーとして爽やかな香りで気分転換
