
月桃

学名
Alpinia zerumbet
月桃の歴史
月桃はショウガ科の多年草で、沖縄や奄美をはじめとする南西諸島に自生しています。古くから人々の暮らしに密着した植物で、薬草として、また日常の生活道具として幅広く利用されてきました。
沖縄では月桃の葉で餅を包む「ムーチー」という伝統行事があり、旧暦12月8日に子どもの健康や厄除けを祈って食べられています。月桃の葉には抗菌作用があり、食べ物を包むと香りづけと保存性が高まります。
月桃のストーリー
- 民間薬としての歴史:古くから「フーチバー(薬草)」として親しまれ、葉や根茎を煎じて健胃や風邪予防に用いられてきました。
- 生活文化との結びつき:月桃の繊維は強靭で、水に強く腐りにくいため、縄や布、紙に加工され、沖縄の生活文化を支えてきました。
- 月桃の花と香り:真珠のような白い花房は「南国のラン」と呼ばれるほど美しく、初夏に咲き誇るその姿は観賞用としても親しまれています。
月桃の利用法
- ハーブティー:爽やかなスパイシーさと甘みがあり、リラックス効果と体を温める作用があります。
- 芳香蒸留水(フローラルウォーター):抗菌・抗酸化作用を活かし、スキンケアやヘアケアに利用。南国らしい清涼感のある香りで心を落ち着けます。
- 生活用品:葉で餅やおにぎりを包む、繊維を紙や布に加工するなど、生活の知恵として幅広く活躍。
月桃の効能
- ハーブティー
- 冷えの改善:体を温める作用
- リラックス:心を落ち着け、安眠をサポート
- 抗酸化:ポリフェノールが豊富で若々しさを保つ
- 芳香蒸留水
- スキンケア:肌荒れ防止、収れん作用
- ヘアケア:頭皮を清潔に保ち、健やかな髪を育む
- リフレッシュ:南国の香りで気持ちを穏やかに

